先進安全自動車/ASV(Advanced Safety Vehicle)
研究開発はいまから20年以上も昔から
先進安全自動車(ASV)は、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車です。平成3年度から本格的な研究開発が進められ、そこで培われた様々な安全技術は、現在販売される自動車に数多く採用されています。
衝突被害軽減ブレーキ
衝突被害軽減ブレーキとは、車両の前方に取り付けられたカメラからの映像や赤外線レーザー、ミリ波レーダー等を駆使して、前方の障害物等を検知し、衝突を予測して運転者に警告するほか、衝突の被害を軽減するために自動的にブレーキの補助操作を行うシステムです。
ACC(Adaptive Cruise Control:アダプティブ・クルーズコントロール)
ACCとは、車速を一定に制御したり、車両の前方に搭載したミリ波レーダーや赤外線センサー、カメラ等を用いて、前方を走行する車両との車間距離を一定に保ち、必要に応じて運転者に警告を行うシステムです。特に高速道路での長時間運転などの際、ドライバーの負担軽減に役立っています。
ACCに加えて、車車間通信によって他車の加減速情報を共有することで、より精密な車間距離制御を行うCACC(Cooperrative Adaptive Cruise Control)の実用化も始まっています。CACCでは、ACCより短い車間距離での走行や、制御の遅れによる車間の変動(ハンチング)の少ない安定した走行が可能となっています。
ESC(Electronic Stability Control:横滑り防止装置)
ESCとは、路面が凍結して滑りやすくなっていたり、あるいは急激なハンドル操作で車の姿勢が乱れたりした時、車両の状態を検知してブレーキやエンジンを適切に制御し、姿勢を正すシステムです。
レーンキープアシスト(車線逸脱防止支援システム)
レーンキープアシストとは、車両の前方に取り付けられたカメラ等を利用して、道路の白線等の走行環境を認識し、車両が走行車線を維持するよう、ドライバーに警告(車線逸脱警報装置)したり、ハンドル操作を支援(車線維持支援装置)するシステムです。
ふらつき警報
ふらつき警報とは、眠気等で車両が蛇行する等、ハンドル操作の「ふらつき」を検知した場合に、警報を発し、ドライバーに注意を促すシステムです。
駐車支援システム
駐車支援システムとは、カメラやセンサー等を用いて、駐車スペースを検知し、ハンドル操作を自動で制御する等、縦列駐車や車庫入れを車が手助けしてくれるシステムです。
詳細は国土交通省「自動車総合安全情報」ホームページをご覧ください。