もっと知りたい、愛知のITS(アイティーエス)

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ITS技術を活用した愛知県における交通安全の取り組み

交通事故による被害を少しでも減らすため、ITS技術を活用して
交通安全に向けた様々な取り組みを行っています。

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安全運転支援システム(DSSS)の路側機を活用した実証実験への参画

愛知県では、安全運転支援システム (DSSS) についての路側機を本山交差点 (名古屋市千種区) に整備し、(一社) UTMS協会の実施する DSSS の有効性に係る効果検証の実証実験に参画しました。これは、リファレンス力メラを路側機に設置し、システム対応車 (ITS Connect)と非対応車のそれぞれについて、交差点を右折する状況を記録。交錯領域(左図) において、右折車が通過してから対向直進車が侵入するまでの時間的余裕やドライバーの運転挙動(急ンドルや急ブレーキなど)について調査しました。その結果、衝突のおそれがある右折が約4割削減※されているという結果が得られました。

※愛知・東京の実験対象交差点における現時点の暫定値

DSSSイメージ

車速センサー一体型電光掲示板を活用した速度超過対策

愛知県ITS推進協議会の「ITS安全・安心グループ」では、交通安全などをテー マに、ITSの活用方策や具体化に向けた取組を行っています。
平成26年度において、(公財)豊田都市交通研究所から提案のあった「車速センサーと電光掲示板を用いたソーン30※1 での速度超過対策」に係る実証実験を、同研究所と本協議会、刈谷市及び豊田市とが協力して実施しました。
これは、走行中の車両の速度をセンサーで検知して、電光掲示板に誓告等を掲示し、速度超過抑制を図るもので、検証の結果、速度抑制効果※2 や速度尊守車両※3 (30km/h以下の車両)が増加したことから、ソーン30における交通安全対第に客与するものであることが確認されました。

※1 警察庁が進める事業で、幹線道路に隣接し字校なとがある区域の生活道路について、時速30kmに抑制するゾーンを設け、規制表示や道路の一部の高さを盛り上げるバンプ、車道を狭める狭さくなどの速度抑制対策を実施することにより、抜け道としての通行を減らし歩行者等の安全を確保する対策。

※2 平均速度の低下:刈谷 4~5km/h、豊田 2~3km/h

※3 速度尊守車両の増加割合:刈谷 10~30%、豊田 5~15%

ソーン30イメージ
ソーン30写真

自動車安全技術プロジェクトチームの取り組み

愛知県では、交通事故の抑止及び交通事故死者数全国ワースト1位の返上を目指し、交通安全対策の取組の一つとして、産学行政の連携の下、「自動車安全技術プロジェクトチーム」(事務局:愛知県経済産業局産業部産業振興課)を設置(平成25年6月)し、自動車安全技術に係る調査、研究開発・実証実験及びその支援に取り組んでいます。

プローブ情報活用ワーキンググループ

県内の自動車メーカーが保有するプローブ情報について、交通事故の防止、事故数減少に資する交通安全施設の設置等の交通安全対策への活用を検討しています。
(メンバー:トヨタ自動車(株)、県建設局・産業労働部、県警本部交通部)

事故分析ワーキンググループ

本県の事故分析に基づき、事故数減少に資する自動車安全技術の開発支援、普及活動を検討しています。
(メンバー:アイシン精機(株)、(株)アドヴィックス、(株)デンソー、トヨタ自動車(株)、三菱自動車工業(株)、県産業労働部、県警本部交通部)

詳細は、自動車安全技術プロジェクトチーム をご覧ください。